セッション内容詳細

5種類の演技セッション

セッションでは各回ごとに一つの演技テーマに的を絞り行います。演技術ごとにステップ分け&カテゴリー分けをすることで、俳優は自分のペースで、しかも順序立てて体系的に「リアリスティック演技術」を習得/実践出来ます。

Step 1 脚本分析

Step 2 心身チューニング

Step 3 演技テクニック実践

Step 4 A:シーンスタディー    B:モノローグ

Step 5 特別講師セッション

これらの5種類のセッションにおいて共通することは「役をロジカルに捉え、俳優自身の人間性そのものを投影させて演技すること」です。ロジック+パーソナライズ=リアリティーのある演技、という観点を軸に導きを行います。             *この概念については「アクターズ・ドックの演技術解説ブログ」のこちらの記事で詳しく解説しています。

Step1. 脚本分析術(Script Analysis)

欧米式の「論理的脚本分析術」を使って脚本を分析する方法を伝授します。

こんな方におすすめ☞

  • 役作りの過程で、演出家と考えの相違が大きく、自分の作品&役への理解が浅いように感じる。
  • 稽古中、役を掴むまでに時間がかかる。出来れば、稽古初期段階から役柄を理解したうえで、他の役作り作業にじっくり時間をかけたい。
  • 稽古中に演出家と創り上げたキャラクターが、本番公演中にぶれてしまい、稽古時とは違うキャラクターになってしまうことがある。
  • 稽古場での演出家とのコミュニケーションを潤滑にする為に、演出家視点でも脚本を読めるようになりたい。

この脚本分析術の詳細は、「演技解説ブログのこちらのシリーズ」で解説しています。

 

Step2. 心身のチューニング

俳優の楽器(心と身体)をチューニングする方法を実践します。

チューニングは全ての演技において重要です。「解放→リラックス→集中」というリアリスティック演技に不可欠な要素を重点的にチューニングする方法です。センサリー・ワーク(五感を研ぎ澄ます作業)も行います。

スタ二スラフスキー演技システムの祖、スタニスラフスキーの言うところの「超意識」の領域に到達するための具体的な方法を実践します。

こんな方におすすめ☞

  • 演技前のウォーミングアップがうまくいかず、毎回、緊張してしまい演技に影響が出る。
  • 演技中の自意識が強いことが原因で、「頭でっかちな演技」をしてしまいがち。
  • 相手の台詞を聞いていない・独りよがりの演技をしている、などと指摘されることが多い。

このStepで使用する「グリーンライトエクササイズ」は、私の演技の師匠エリザベス・ケンプ氏が使用していたものを改訂・応用したものです。ケンプ氏は、ヒュー・ジャックマンやブラッドリー・クーパー、レディー・ガガの個人コーチとして、彼らの役作りをサポートする際にこのエクササイズを使用していたようです。

このチューニングは、STEP3以降の全ての演技術習得時に重要な役割を果たします。このチューニング法を体得することが「リアリスティック演技術」を身に着ける為の第一歩です。

Step3. 演技テクニック実践

欧米で実践されている様々な演技テクニックエクササイズを行います。

数あるテクニックの一つ一つを各回一つのエクササイズに絞って丁寧に行います。

エクササイズ例

  • 感覚・感情の記憶(役と自身をリンクさせるために)
  • インスピレーションを得るための5要素(役に彩りを与えるために)
  • アニマル・エクササイズ(本能で行動する/キャラクター造形ために)
  • アクション動詞(意図/感じていることが行動で外に出るために)
  • イマジネーションの喚起(想像力をプラスするために)
  • チャイルドフット(役の子供時代の創造のために)
  • キャラクター・インタビュー(具体性のある人物像形成のために)
  • ピクチャー・キャラクター(具体性・キャラクター肉付けのために)
  • ジブリッシュ(台詞の言葉だけに頼らないコミュニケーション)
  • マスク(表層の演技に頼らないために)  
  • マイズナーテクニック(リピート・エクササイズ。共鳴するために)   etc.

Step4. シーン・スタディー/モノローグ

海外現代演劇作品の1シーンを立ち上げる過程を実践します。Step1~3の要素を駆使して、リアリティーに溢れる人物&シーンを構築することに重きを置きシーンを創り上げます。演出家の導きのもと稽古のシュミレーションのような形式で行います。

このシーン・スタディー/モノローグのセッションは頻繁に行います。Step1~3までを終えた方が活用することで、リアリスティック演技術を役作りに活用し、すぐに仕事の現場で使える武器となります。

5. 特別ワークショップ

外部からの講師を招き、台詞術やムーブメントなどの「テクニカルな演技要素」を教わりつつ、そこにStep1~4で体得した演技術を掛け合わせて使用することを実践します。

ボイス、ムーブメント、台詞術などの各分野に特化した講師を招き、栗原のリアリスティックなアプローチを加え、講師2人によるコンビネーションで行う特別ワークショップです。

各ステップの開催スケジュールの組み方などは、システム、スケジュールのページでご確認ください。